Mozcで変換した「~」がシフトJISで保存できない対処
Ubuntu上の秀丸エディタで日本語文書を編集していたときに「~」(から)を入力する必要がありました。かな漢字変換ソフト「Mozc」で「から」を「~」に変換したのですが、その文字を含むテキストを保存してみると、
のように「文字コード変換できない文字が含まれています。」と表示されます。「保存せずに変換できない文字へジャンプする」を選ぶと、「~」の手前にカーソルが表示されます。
文字コードにあまり詳しくないのでよく分かりませんが、Mozcの変換候補に表示される「~ [全]波ダッシュ」はシフトJISに存在しないコード番号を使っているのでしょう。ちなみにgeditなら、「~」を含むテキストをエラーもなくシフトJISで保存できました。しかし、実は「~」が半角の「~」(チルダー)に自動変換されていました。
これはMozcの仕様なのかもしれません。時間ができたときにコミュニティーに質問しようとは思いますが、とりあえず、シフトJISの「~」をMozcのユーザー辞書に登録して対処します。
ユーザー辞書を登録する手順は次の通りです。まず、Windows上のテキストエディタで「~」を入力し、その「~」を含むテキストファイルをUbuntu上にコピーします。
デスクトップ画面の上部パネルにあるインジケーターのキーボード形のアイコンを右クリックし、
「設定」メニューを選びます。開いたダイアログの「インプットメソッド」タブをクリックし、
「日本語 - Mozc」を選び、右側の[設定]ボタンをクリックします。Mozcの設定が開くので、
「辞書」タブをクリックし、
中央にある[ユーザ辞書の編集]ボタンをクリックします。「Mozc辞書ツール」ダイアログが開きます。
「よみ」に「から」を入力し、「単語」にWindowsからコピーしたテキストファイル内の「~」をコピーアンドペーストします。「コメント」には説明を記しておきます(名詞ではないので、気になるようなら「品詞」を「接続助詞」に変えておきましょう)。これで[追加]ボタンをクリックすれば完了です。
Mozcの変換候補に「~ [全]」と表示されているのが、シストJISの「~」です。 あっ、Windowsの文字コードはシフトJISではなく、シフトJISを拡張した「CP932」です。便宜上、ここではシフトJISをと書いています。