Webブラウザー「Chrome」をUbuntuに導入する
Ubuntuのデスクトップ環境を整えるための一般的な話も記しておきます。
米Google社が提供するWebブラウザー「Google Chrome」(以下、Chrome)は便利です。私が一番便利に思うことは、ブックマーク、保存したユーザーやパスワードなどを同期できる点です。
個人的にUbuntuを再インストールする機会が多いのに、ブックマークをバックアップするのをよく忘れます。Chromeなら、Googleアカウントを登録しておけば、そのアカウントにひもづけられて、それらがGoogleのサーバーに保存されます。ログインするだけで、Chrome上に同期されたブックマークなどが表示されます。
ちなみにFirefoxにも「Firefox Sync」と呼ばれる同種の機能はありますが、インストールからの流れで設定できないのでいまいち使う気になれません。
簡単にChromeのインストール方法をまとめておきます。Ubuntuにもオープンソース版のChromeである「Chrominum」が含まれていますが、Flash Playerなどが古いものしか使えません。オープンソースではないですが、Chromeの方がいいでしょう。
まずFirefoxを起動し、Chromeを入手できるサイト(http://www.google.co.jp/intl/ja/chrome/browser/)にアクセスします(検索ボックスに「Chrome」と入力すれば見つかります)。
[Google Cromeを無料ダウンロード]ボタンをクリック。
「32 biit .deb(Debian/Ubuntu版)」が選ばれた状態で、[同意してインストール]ボタンをクリックします。
「ファイルを保存する」が選択された状態で[OK]ボタンをクリックします。これでホームディレクトリー内の「ダウンロード」フォルダーにChromeのパッケージ(google-chrome-stable_current_i386.deb)が保存されます。
「dpkg」コマンドでインストールします。
$ cd ~/ダウンロード
$ sudo dpkg -i google-chrome-stable_current_i386.deb
「libgconf2-4」 「libxss1」パッケージがインストールされていないのでエラーが発生します。次のコマンドで解決します。
$ sudo apt-get install -f
Chromeのインストールが完了したので、
Dashで「Chrome」を検索し、「Google Chrome」アイコンをクリックして起動します。最初に下のダイアログが現れます。
デフォルトのWebブラウザーはFirefoxの方が機能的に便利なので「Google Chromeを既定のブラウザにする」のチェックを外し、[Google Chromeを起動]ボタンをクリックします。
Chromeの最初の画面でログインすれば、ブックマークが同期されます。
Chromeをランチャーに登録しておいた方が便利でしょう。起動すると、「Google Chrome」アイコンがランチャー上に表示されるので「Launcherに登録する」メニューを選びます。